小池稲荷神社

小池稲荷神社

洗足小池東岸の高台に鎮座する稲荷神社。最寄り駅は,東急池上線長原駅。こぢんまりとした神社ですが,住宅地から商店街につづく道沿いに位置しているため,手を合わせていく人は多くみられます。

  • 所在地 大田区上池台一丁目51番17号
  • 御祭神 宇迦之御魂命
  • 旧社格 (不明)
  • 別當寺 (不明)
  • 例祭日 2月初旬に初午祭
  • 御由緒 安政5年(1858年)、小池の村人により京都伏見稲荷を勧請

小池稲荷神社の御由緒

小池稲荷神社の創建

境内に由緒書は設置されていませんが,小池稲荷は安政4年(1857年),凶作に悩む小池の村人が村内に稲荷神社を勧請しようとと相談をまとめ,翌年安政5年(1857年),京都の伏見稲荷よりご神木を授かりにお祀りしましたがそのはじまりと伝わります。當地は大正時代以前は農村地でしたが,関東大震災を境に都心部で焼け出された人が移り住み住宅地へと発展。各屋敷内にあった御祭神とともに現在の場所に合祀されました。昭和33年には子安八幡神社のご神木も合祀し,現在に至っています。

小池自治会との関わり

小池稲荷神社に隣接する小池自治会館は,お稲荷さんの敷地内に建てられたものであり,小池自治会はお稲荷さんあってのものとなっています。これまで,小池講中が小池稲荷神社および庚申塚を守ってきました。しかし,令和の時代になると小池講中も高齢化が進み,小池稲荷神社を将来にわたって存続させるための取り組みが検討されはじめます。

令和4年(2022年)3月に小池稲荷神社を宗教に関係なく,地域の平和の象徴として守り・維持することを目的に,小池講中・小池自治会・小池若者組合の三団体を中心に(自治会は宗教問題もあるため個人参加の任意団体として)「小池稲荷神社を守る会」を発足しました。

主な行事

  • 初詣(1月)
  • 初午祭(2月)
  • 小池公園春祭り(4月・小池若者組合)
  • 小池祭禮(9月・小池若者組合)
  • 子ども餅つき大会(12月・小池若者組合)
  • 年越し奉納餅つき(12月・小池若者組合)

年末・年始は神社が華やかにライトアップされ,年越し餅つきには300人を超える参拝者が訪れ大変な賑わいとなります。

<参考資料>

  • 森井郁夫(2024)「自治会リレー記事 : 小池自治会 小池自治会のお稲荷さん」 『地域情報紙 ふれあい雪谷』 令和6年4月さくら号(第134号),地域力推進雪谷地区委員会 .